ゼネコンの仕事【土木就活の職種】

ゼネコンの仕事

ゼネコンは、英語のGeneral Constructor（ゼネラル・コンストラクター）の略で、総合建設業者になります。（ただし、元々の英語の意味とは少し異なるので注意してください。）
簡単に考えるのであれば、規模が大きい会社をゼネコン、一定の工事に特化しているのをサブコン、そうでない会社を建設業者と呼び分けていると思ってください。
ゼネコンは元請けで業務を受注して、下請け業者さんを管理しながら業務を進めていきます。

一口に建設業といっても、工事内容や施工技術の違いなどからいろいろな業種があります。建設業法では、工事を左下欄のとおり29に分類しています。このうち土木一式工事または建築一式工事を請け負うものを、総合請負業者（ゼネコン）といい、大工工事、左官工事などの専門工事を請け負うものを専門工事業者と呼んでいます。

大林組HPより引用

ゼネコンの中では、トップ5社がスーパーゼネコンと呼ばれ、以下、準大手ゼネコン、中堅ゼネコンと、順番に小さくなっていきます。
ほとんどのゼネコンが、土木と建築の両方の分野を持っており、大きなゼネコンでは研究所も持っています。

ゼネコンの仕事【土木分野】

トンネル、橋梁、ダム、河川、都市土木、鉄道や高速道路など、人々の生活に深く関わるインフラを造り、自然そのものを対象とした国土の形成に大きく関わる事業を行っています。

ゼネコンの仕事【建築分野】

オフィス、マンション、商業施設、工場、病院や学校などの建築物を作っています。

ゼネコンの仕事【開発分野】

再開発案件等で、事業協力者や特定業務代行者を行っている場合もあります。

ゼネコンの仕事【研究所】

自社で使う新技術の検討のために、研究所を持っているゼネコンも存在します。
新しい工法や材料を開発し、自社の工事に活かしています。

ゼネコンのやりがい

実際に働いている方は、どんなことをやりがいに感じているんでしょうか？
人によって感じ方は違いますが、以下のような話をよく聞きますね。

ゼネコンのやりがい【社会貢献】

他の業種と同じく、ゼネコンの仕事も社会貢献に直結しています。
実際に自分がモノづくりの現場に携わっているため、それが出来上がった時の社会へのインパクトは、ゼネコンが一番大きいと思います。

ゼネコンのやりがい【ものづくり】

発注者が予算を出し、建設コンサルタントが計画・設計を行いますが、最終的に作るのはゼネコンです。
自分で巨大な構造物を生み出すのは、ゼネコンでしか味わえない醍醐味です

ゼネコンのやりがい【巨大な組織】

プロジェクトに関わる人の数も、ゼネコンが最も多く、多い時には数千人にもなります。
技能者たちをまとめあげ、信頼関係を構築し、トラブルを乗り越えながら工事を行っていくのはゼネコンでしか味わえません。

ゼネコンに向いている人

ゼネコンに向いている人【モノづくりが好き】

なんといっても、実際のモノづくりに立ち会えるのがゼネコンの最も大きい魅力です。
自分で現場に出て、工事の進捗を肌で感じたいという方に向いています。

ゼネコンに向いている人【コミュニケーション力・リーダーシップ】

ゼネコンの仕事は、複数の人とかかわる仕事です。
また、接する人も、発注者、下請けさん、地元の方と多岐にわたり、特に下請けさんには気の荒い人も多い等、トラブルの要因は多数あります。
そのため、トラブルを未然に防ぐためのコミュニケーションが取れる方が向いています。

ゼネコンに向いている人【計画的】

ゼネコンの仕事は、人と自然が相手の仕事のため、予定外の事態が発生することも多い仕事です。
それらのトラブルを乗り越えるために、計画的に物事を考え、トラブルに適切に対処しつつ仕事を進めていくことが必要になるため、計画的に物事を考えられる方が向いています。

ゼネコンには向かない人

ゼネコンには向かない人【現場作業が嫌い】

ゼネコンでは現場作業が多いため、現場作業が好きではない人は向いていません。

ゼネコンには向かない人【ストレス耐性の低い】

やはり工事現場には気の荒い人が多くいます。
そのため、ストレスに弱い方には向いていません。

ゼネコンには向かない人【転勤が嫌】

ゼネコンでは工事現場が仕事場です。
工事が完成すれば、次の現場に転勤となるため、転勤が嫌な人・人間関係の再構築を手間に感じる人には向いていません。

ゼネコンには向かない人【人と話すのが苦手】

ゼネコンでは人と話すことが多くあります。